こんにちは!デザイナーの江森です。
あなたは「イージースラックス」という名前を聞いたことはありますか?
ドレッシーなスラックスなんだけど、ウエストにゴムやヒモが付いているパンツを見たことがありますか?
この記事では、最近ファッション好きな人を中心に人気のイージースラックスについて、選び方やはきこなし方など、プロの目線でわかりやすくご紹介していきたいと思います。
この記事を最後まで読んだら、「あなた」はすぐにイージースラックスを買いに行きたくなることをお約束します。
イージースラックスとは?
イージースラックスとはどんなものなのでしょう?
ここではイージースラックスとは何かについて詳しく解説してみたいと思います。
1-1.イージースラックスの定義について
イージー(easy)は英語で「容易な、気楽な、易しい」などの意味があり、ウエストにヒモやゴムが付いてカジュアルで気楽にはけるイージーパンツの要素とキレイめでドレッシーなスラックスの要素を併せ持ちイイとこ取りをしたのが”イージースラックス”といえます。
1-2.イージースラックスの種類について
イージースラックスは、大きく3つのタイプに分かれていますので、1つずつ解説していきましょう!
1.ウエスト総ゴムイージースラックス
ウエスト部分の全てにゴムが入っているタイプで、いわゆるカジュアルのイージーパンツと同じ仕様になり、大体のタイプはウエストにヒモが付いている場合が多い。
総ゴムのためにベルトループが付いていなかったりするタイプも多いので、少しカジュアル感が強くなります。
2.ウエスト後ろ側のみゴムイージースラックス
ウエスト部分の後ろ側のみにゴムが入っているタイプで、前から見ると普通のスラックスに見えてベルトループも付いているので、かなりドレスパンツらしい雰囲気があります。
後ろ側のみゴムイージーには、ウエストのヒモが付いているタイプと付いていないタイプの両方があります。
3.ウエスト脇一部のみゴムイージースラックス
ウエストの脇部分の一部にゴムが入っているタイプで、パッと見は普通のスラックスに見えるので、スーツを中心としたキレイめのブランドを中心に展開されている。
このタイプはドレス要素が強くなるが、ウエストのヒモは付いているタイプと付いていないタイプの両方があります。
以上のようにイージースラックスにもゴムの入り方の違いなどで種類があり、着用した雰囲気も変わるのでよく理解しておいて下さい。
イージースラックスのメリットは?
イージースラックスには、はくとどんなメリットがあるのでしょう?
下記の4つのメリットについて、解説していきたいと思います。
- ウエストゴム仕様によりフィット感がアップする
- 体型変化にも無理なく対応できる
- スポーティーなイメージを演出することができる
- オンオフ兼用ではくことができ、費用対効果が高い
2-1.ウエストゴム仕様によりフィット感がアップする
従来のスラックスの難点としては、ウエストサイズのフィット感があります。
どうしても既製スラックスの場合ウエストサイズは決められているのでピッタリ合うケースはまれで、修理してはくか少し大きめにはくしかないのが現状でした。
イージースラックスはウエスト部分にゴムが入っていることからフィット感は格段と上がり、少し小さめにはくことによって心地よい締めつけ感を体感することができます。
2-2.体型変化にも無理なく対応できる
通常のスラックスの場合であればジャストサイズで購入した場合は、その後太ってしまえばウエストサイズが小さくなりはけなくなってしまうという難点がありました。
イージースラックスであればゴムの伸縮性があることにより、多少太ってウエストが大きくなっても無理なくはくことができるというメリットがあります。
2-3.スポーティーなイメージを演出することができる
イージースラックスは、見た目はキレイめでありながらもウエストがゴムシャーリングのディテールなので、ドレッシーでありながらもスポーティーな雰囲気になる”ドレスポ感”を演出することが可能になります。
スニーカーをキレイめにスタイリングするには最適のアイテムといえます。
2-4.オンオフ兼用ではくことができ、費用対効果が高い
キレイめでありながらもカジュアルなデザインの特徴によりオンオフ兼用のはきこなしが可能になります。
オンはジャケットに合わせてドレッシーに、オフにはレザーやブルゾンなどを合わせカジュアルアップするなどして、1本あれば着回しの効くコストパフォーマンスの高い1本になります。
イージースラックスのデメリットは?
快適にみえるイージースラックスですが、何かデメリットはないのでしょうか?
イージースラックスにハマってしまうデメリットが2つあります。
3-1.一度はいてしまうと、普通のスラックスが履けなくなる
ウエストゴム仕様の快適さに慣れてしまうと、もうベルト付きの普通のスラックスには戻れなくなります。
ベルトで締め付けない楽ちんさは、動きやすく日常にちょっとした開放感を与えてくれるので、やみつきになってしまう可能性があることが、いい意味でデメリットになります。
3-2.ウエストゴムに慣れると、どんどん太ってしまう
もう一つのデメリットとして普通のスラックスの場合は、太ってウエストサイズが大きくなってしまえばサイズが合わなくなりはけなくなってしまうのですが、ウエストゴム仕様の場合は、多少ウエストが大きくなってもゴムの伸縮性ではけてしまうのです。
ウエストが2~3cぐらい大きくなってもはけてしまうことにより、太ってきていることをあまり気にしなくなり、限りなくメタボ症候群に向かってしまうことが大きなデメリットになります。
イージースラックスを選ぶポイントは?
イージースラックスのメリットやデメリットを解説してきましたが、実際にお店で購入する際のポイントはあるのでしょうか?
購入の際にチェックすべき重要な5つのポイントは下記になります。
- ウエストゴムの入り方をチェックする
- ベルトループの有無をチェックする
- ウエストにヒモが付いているかをチェックする
- センタープリーツの有無をチェックする
- シルエットはテーパードかワイドかをチェックする
4-1.ウエストゴムの入り方をチェックする

イージースラックスを選ぶ場合は、ウエストのゴムの入り方をチェックして下さい。
総ゴム、後側ゴム、脇側ゴムなどの仕様の違いによってシルエットなどの見え方も違いますので、ゴムの入り方を確認することは重要になります。
4-2.ベルトループの有無をチェックする

イージースラックスの場合は、ベルトループが付いている場合が多いのですが、総ゴムタイプの場合は、ヒモが付いていてベルトループが付いていないケースがあります。
ビジネスでの着用の場合はベルトループなしでは難しい部分もありますので、チェックが必要になります。
4-3.ウエストにヒモが付いているかをチェックする

ウエストのヒモに関してもイージースラックスの場合はあるタイプとないタイプ両方があります。
大体は内側にヒモがあるケースが多いのですが、ベルトを必ず通すのであればヒモは邪魔になる可能性が高いので、ビジネス着用限定であればヒモなしタイプを選ぶこともポイントの1つです。
4-4.センタープリーツの有無をチェックする

スラックスの要素を取り入れたイージースラックスの場合は、センタープリーツは入っているタイプが多いのですが、これもチェックして下さい。
センタープリーツがないと少しカジュアルのイメージになるので、キレイめにはきこなしたいのであれば、必ずセンタープリーツありを選んで下さい。
4-5.シルエットはテーパードかワイドかチェックする
イージースラックスのシルエットとしては、先に向かって細くなるテーパードタイプか全体的に太めのワイドタイプストレートタイプが多くなっています。
キレイめにはきこなしたいならテーパードシルエットタイプを、少しカジュアル目にはきこなしたいならワイドストレートタイプをと、自分のイメージするスタイルに合わせてシルエットも選ぶことが重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上のようにイージースラックスの選び方のポイントについて御紹介してきましたが、この記事を参考にして良い買い物をしていただき、カッコよく着こなすことができるよう願っています。